0歳児|身の回りを清潔に保つねらい、発達への影響とは
赤ちゃんの健やかな成長のためには、日ごろから身の周りを清潔に保つことが欠かせません。
例えば、つめ。伸びっぱなしにしてしまうと衛生上よくないだけでなく、なにかの拍子に顔をひっかいて傷つけてしまうこともあります。
また、口の周りのよだれも、そのままにしておくと肌が弱い子どもはかぶれの原因になってしまうことがあります。
このようなことにならないためにも、園では赤ちゃんの清潔を保ってあげたいものです。
また、赤ちゃんはおとなよりも汗を多くかき、肌が乾燥しがちです。こうした赤ちゃんの生理機能や肌質をきちんと知ったうえで、ケアを行っていきましょう。
また、清潔を保つためには家庭でのケアも欠かせませんね。赤ちゃんが毎日清潔でいられるよう、園と保護者とで、情報交換もしていきましょう。
こまめに手洗いをして感染予防
赤ちゃんの鼻水やよだれ、排泄物などが病気の感染源になることもあります。ひとりの赤ちゃんをケアしたら、おとなはそのつど手洗いをしっかり行いましょう。
保護者とじょうずにコミュニケーションを
身の回りのことで、気になることがあったら、保護者の前でさりげなく、「あれ?つめが伸びていますね~」と注意を促してみましょう。
身の周りのケアのチェックポイント
目ヤニ
赤ちゃんは目やにが多く、ときには目やにで目が開かなくなることもあります。特に風邪で鼻水が出ているときは、目やにが多くなるため、気づいたときはガーゼでこまめに拭き取りましょう。
よだれ
よだれをそのままにしておくと、肌が弱い子どもはかぶれてしまいます。よだれは首周りまで垂れることも多いので、ガーゼでよく拭き取ります。よだれが多いときはワセリンを塗って、保護膜を作ってあげるとよいでしょう。
汗
赤ちゃんはおとなよりも汗をよくかきます。こまめに背中や脇に手を入れて確認し、汗をかいていればタオルで拭いたり、清潔な下着に着替えさせたりしましょう。
おむつ
おむつの中は蒸れやすく、長時間交換しないでいると、おしりにかぶれやあせもができてしまいます。こまめな交換でつねにサラサラの状態を保ちましょう。
鼻水
鼻水が垂れていたら、ティッシュペーパーで拭き取ります。鼻の下が荒れている子どもは湿らせたガーゼで拭き取り、ワセリンを塗るとよいでしょう。固い鼻くそがある場合は、湿らせたガーゼでふやかすと取りやすくなります。
手
基本は濡れたガーゼで拭きますが、指しゃぶりをしていたり、離乳食を手で食べたあとなど汚れが気になるときは、せっけんで洗います。
つめ
つめが伸びたままだと、寝ている間に自分の顔を傷つけてしまうことがあります。週に1回つめをチェックし、園でも定期的に確認をするようにしましょう。つめが長い場合は(白い部分が数ミリある場合)は、保護者に切ってもらうようにお願いをしましょう。園で切る場合は、専用のつめはさみを使いましょう。
肌全体
乾燥が気になるときは、清潔にした後で、クリームなどで保湿を。