数遊びや言葉遊びを保育に取り入れるヒント、ねらいとは?

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数遊びや言葉遊びを保育に取り入れるヒント、ねらいとは?

「言葉や数がわかると楽しい」と思ったら、子どもたちはぐんぐん理解できるようになります。

「言葉」や「数」に興味や関心が持てるよう、ふだんの生活やあそびを工夫しましょう。

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身近な「言葉」や「数」から覚えていく

室内に貼られた掲示物、おもちゃ箱に書いてある文字、時計、カレンダーなど、子どもたちは園生活のなかで自然にいろいろな「言葉」や「数」に触れています。

子どもは、自分の生活に密着していることから覚えていくため、園生活のなかで、子どもたちがたくさんの「言葉」や「数」に触れることが大切です。

保育者はこれらを「勉強」として教え込むのではなく、子どもが「言葉は人に思いを伝えるときに便利」「数字は記号として便利なもの」と思えるよう、自然に身につけていかせたいものです。

子どもの興味を引き出す環境づくりを

保育者が大切にしたいのは、子どもたちが「言葉や数って楽しい」「もっと知りたい」と興味をもてるように掲示板やあそびを工夫することです。

例えば、文字や数字だけが書いてあるよりも、それらを表す絵がいっしょに描いてあることで、子どもはひと目で何のことなのか理解でき、「文字」や「数字」に興味や関心を持ち始めます。

また、園生活のなかで使う「言葉」や「数」はごく一部なので、しりとりやすごろく、かるたなどを楽しむことで、たくさんの「言葉」や「数」に触れることができます。

保育者は、子どもがいろいろな「言葉」を話したり、「数」を数えたりして興味をもってきているなと思ったら、カレンダーを見て数を数えている子に「そうだね。あと○回寝たらお楽しみ会だね」などと意識して言葉をかけ、コミュニケーションを取るようにしましょう。

また、まちがって読んだ場合は、否定するのではなく、その都度「○○だね」と、正しい読みを知らせるようにします。

子どもは、保育者の話すことをよく聞いているので、間違って覚えている言葉でも何回か繰り返すうちに、正しく読めるようになっていきます。

「言葉や数がわかると楽しい」と思ったら、子どもたちはぐんぐん理解できるようになります。

「言葉」や「数」に興味や関心が持てるよう、ふだんの生活やあそびを工夫しましょう。

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言葉や数に親しむ、掲示物ひとくふうアイデア

(数)飼育している生き物のえさの量を表示する

園で飼っている金魚などの生き物のえさは、1回につきどれくらい与えればよいのか、わかりやすく表示します。

例えばスプーン2杯なら、スプーンの絵2つと「2」という数字を書くなど、絵といっしょに数を表示すると、数字がわからなくても絵を見て覚えていきます。

(数)手で動かす時計を作る

室内にかかっている本物の時計とは別に、針を手で動かす時計を作ってみましょう。

その時計を、例えば自由あそびの終わりの時間に合わせて、子どもたちに「この時計のように長い針が6のところにきたら、片付けようね:と声をかけておきます。本物の時計がその時刻になったら、子どもに時計を見るように声をかけ、片づけをはじめましょう。

年長児になると、「6のところにきたらホールに行くから、それまでに片付けようね」などと声をかけると、時間配分を予測して行動できるようになります。

年少児なら、時計の数字部分にわかりやすいマークをつけて、「みかんマークにきたら、お片づけしようね」などと、まずは絵(マーク)で数字(時間)がわかるようにするとよいでしょう。

(言葉・数)一週間のスケジュール表を作る

月曜日から金曜日のスケジュール表を作り、例えば火曜日に誕生会がある場合は、ケーキの絵と「たんじょうかい」という文字を書きます。

子どもたちは毎日スケジュール表を見て、「今日は○○」「明日は△△」などとイベントを確認し、徐々に「あと○回寝たら誕生会だ」などと覚えていきます。

(言葉)給食の献立表を掲示する

子ども向けに今日の献立をホワイトボードなどに書いて掲示します

魚の照り焼きの場合は魚の絵も添えるなど、文字とイラストを組み合わせると、文字が読めなくてもどの献立のことなのかがわかり、文字に興味がもてるようになります。

(言葉)階段でしりとり

園内の階段の壁に「しりとりカード」を並べて貼り、矢印もつけておきます。

最後は「ん」で終わるようにし、しりとりが終わったら階段を登りきってホールにつくなど、達成感を味わえるように工夫しましょう。

(言葉)遊具や樹木に名前のボードをつける

ブランコやすべり台などの遊具に、園内に植えてある樹木に名前を書いたボードを取り付けます。

「みんなと同じように名札をつけてあげようね」などといいながら、子どもといっしょに作ってもよいですね。

(言葉)グループ表や当番表を作る

給食当番、飼育している生き物のえさやり当番などが誰なのか、どのグループなのかがひと目でわかるような当番表を作ります。当番が終わったら、表を次の当番のところへまわしておきましょう。

次のページでは、言葉や数を生活のなかに取り入れたあそびをご紹介します。

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3歳児 4歳児 5歳児 室内での活動
ほいくなびのプロフィール
保育をしている人を応援するサイトです。これからも、よりよい保育を実践していきたいです♪横浜市に引っ越したことを機に、これまで勤務していた保育園を退職。いまは新たな園で勤務し、バタバタな毎日を過ごしています。転職することは不安もあったけれど、何とか頑張っていますヾ(*´∀`*)ノ 園では7月から始まるプールに向けて、掃除の話しが出てきました。本格的な夏まであと少し!
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