赤ちゃんや乳児がかかりやすい病気の症状と一覧

hoikunabi

乳児期の赤ちゃんがかかりやすい病気とは?

 

保護者のなかには、赤ちゃんは母体からの免疫があるため、1歳までは病気になりにくいと思っている方が意外と多くいます。

しかし、母体の免疫は6ヶ月ほどでほぼなくなるため、1歳未満の子も病気になることがあります。

特に、保育園など集団生活の場では感染症などにかかりやすくなるため、入園の際には保護者にリスクについて伝えておくことが必要です。

また、子どもの予防接種の有無についても、保護者に確認しておきましょう。

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1歳までにかかりやすい病気

乳児湿疹

多くの場合、ほおを中心にあごや首、ひたいなどに赤い湿疹ができます。

症状が悪化すると細かい湿疹が合わさって大きくなり、浸出液(汁)が出ることもあります。

原因として、子どもの皮脂や汗、よだれ、食べかすなどが皮膚に残って発症すると考えられます。

園での注意点として、まず清潔を保つこと、肌が汚れていることに気づいたらこまめにふくか、汚れがひどいときはせっけんなどで洗いましょう。

それでも治りにくいときは、保護者に小児科または皮膚科の受診をすすめます。

突発性発疹

38~40℃程度の発熱が2~4日続くが、高熱のわりには比較的元気なことが多いです。

下痢を伴うこともあり、熱が下がってから体や手足に細かい発疹が出ます。

原因として、ヘルペスウイルスによる感染が考えられます。園での注意点として、熱が高いときは冷やし、こまめに水分補給をしましょう。

高熱のため熱性けいれんを起こすこともあります。その際は焦らず医療機関を受診します。

RSウイルス感染症

冬を中心に感染が広がり、せきや鼻水、熱が主な症状として出てきます。

特に、ヒューヒュー、ゼーゼーという呼吸器の症状が強く表れ、ミルクや食事が取れなくなることもあります。

原因としてRSウイルスという肺炎や気管支炎を起こすウイルスが考えられます。

園での注意点として、呼吸状態が急激に悪化することがあるため、呼吸が苦しそうなときは保護者に連絡して早めに迎えに来てもらい、医療機関の受診をすすめましょう。

集団感染しやすいので、注意が必要です。

集団生活での感染を心配する保護者を安心させるために

園での集団生活では、病気にかかることはある程度しかたのないことですが、初めて子どもを預ける保護者は、園での集団生活で感染症にかかることをとても心配します。

生後は1年初めて丈夫な体をつくるために免疫をつける時期です。園でも細心の注意をはらいますが、何か気になることがればいつでも相談してくださいね」などと話しておくと、安心できるでしょう。

園でできるだけ感染症を抑えるためには?

保育者も予防接種をきちんと受けておくことが大切です。インフルエンザの予防接種は特に大切ですが、水ぼうそうやおたふくかぜなどの感染症に一度もかかったことがない保育者は、予防接種を受けるようにしましょう。

 

1歳までに受けなくてはならない予防接種

予防接種法または結核予防法で1歳までに接種が定められている予防接種

BCG

結核を予防するもので、ツベルクリン反応検査をせずに接種することになっていま
す。多くは生後3~4ヶ月ごろ、遅くとも6ヶ月までに接種します。

三種混合(DPT)Ⅰ期

ジフテリア(D)・百日咳(P)・破傷風(T)の予防のため、接種します。生後3ヶ月以
降に接種し、3~8週おきに3回接種します。初回接種後、約1年後に1回追加接種
しましょう。

ポリオ

ポリオウイルスに感染することで起こる小児まひを予防します。生後3ヶ月~18ヶ
月までで2回、ワクチンのシロップを飲んで接種します。1回目と2回目の間隔は6
週間以上です。

1歳までに希望すればできる予防接種(任意接種)

Hib(ヒブ)ウイルスワクチン

小児の細菌性髄膜炎などの原因となる、ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型の感染を予防するもので、生後2ヶ月から接種ができます。

生後2~7ヶ月未満なら4~8週おきに3回接種します。その後、1年の間隔をおいて1回追加接種します。7ヶ月以上は接種回数が異なるので医療機関に相談しましょう。

肺炎球菌ワクチン

小児の細菌性髄膜炎などの原因となる、肺炎球菌の感染を予防します。生後2ヶ月から接種できます。

4週以上の間隔で3回基本接種し、その後60日以上の間隔をおいて、1歳以降に1回追加接種します。7ヶ月以上は接種回数が異なるので医療機関に相談しましょう。

インフルエンザワクチン

0歳児では、接種した場合としなかった場合とで比較した際に、合併症に差はなかったという報告があるが、接種は可能です。1年に2回接種します。1回目と2回目の間隔は1~4週です。

B型肝炎ワクチン

B型肝炎を予防します。出生時に、母親がキャリア(B型肝炎を持っている人)の場合、公費で接種できます。

母親がキャリアの場合、生後すぐと、生後2ヶ月のときにB型肝炎用ガンマグロブリンを注射します。さらに生後2,34ヶ月の間にB型肝炎ワクチンを3回接種します。

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0歳児 健康
ほいくなびのプロフィール
保育をしている人を応援するサイトです。これからも、よりよい保育を実践していきたいです♪横浜市に引っ越したことを機に、これまで勤務していた保育園を退職。いまは新たな園で勤務し、バタバタな毎日を過ごしています。転職することは不安もあったけれど、何とか頑張っていますヾ(*´∀`*)ノ 園では7月から始まるプールに向けて、掃除の話しが出てきました。本格的な夏まであと少し!
ほいくなび