フリーランス保育士の将来性とは

hoikunabi
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この記事で解決する問題

フリーランスで働く保育士が増えてきているって聞いたけれど、フリーランスの保育士ってどういうこと?私が勤務している園では、いまのところフリーランスの人はいないけれど、今後は身近な存在になるのかな?もしかして、いつかは自分もフリーランスになるかも?フリーランスの保育士のことと、その将来性について知りたい。

という疑問にお答えします。

この記事の内容

①保育サービス市場は今後も成長していく

②子ども・子育て支援新制度の広がり

③働き方に対する意識の変化でフリーランスが台頭

④失敗しても保育士資格はそのまま。フリーランスをやめて就職する道も

上記のポイントごとに解説していきます。

フリーランスで働く保育士が少しずつですが、社会に出てきています。

フリーランスの保育士と言われても、「どういうこと?」となってしまう人もいるかもしれません。

フリーランス保育士とは、時間や日数、場所にさえ縛られずに働く保育士のことです。

ある時には認定こども園の年少さんのクラスを受け持ったり、また、ある時は保育園で赤ちゃんのお世話をしたり、居室でベビーシッターをしたりと、これまでの経験と知識とスキルを十分に活用して、自由に働く保育士のことです。

これまで培った自分の保育の技術を活かして、子どもたちの笑顔や学びを広めたい、また子育ての合間に自分のペースで働きたい、さまざまな施設で働きながらスキルを学びたいなど、従来の働き方とは違った働き方ができるのも、フリーランス保育士の特徴です。

施設側としても、突然辞めてしまう保育士が出てきたり、行事の前で人員を増やしたい、様々な保育技術や新しい風を園に取り込みたいなどのメリットがあります。

保育士の新しい働き方として注目されていて、まさに将来の保育士の働き方、未来の保育士ですね。

今後、数年間にフリーランス保育士という働き方が新たな価値として定着し、社会に広まっていくと考えています。

しかし、フリーランス保育士はまだまだ社会に浸透しているとは言えず、将来性も気になるところです。

ここでは、フリーランスの保育士の将来性について解説していきます。

保育士のフリーランスの将来性とは

フリーランス保育士

繰り返しですが、フリーランスの保育士の将来性について

①保育サービス市場は今後も成長していく

②子ども・子育て支援新制度の広がり

③働き方に対する意識の変化でフリーランスが台頭

④失敗しても保育士資格はそのまま。フリーランスをやめて就職する道も

4つにまとめて、順番に解説していきます。

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保育サービス市場は今後も成長していく

保育士が働いている保育園や認定こども園は、保育サービス市場と呼ばれる大きな市場を形成しています。

日本では少子高齢化が進んでいくという見込みですが、保育サービス業界は先細りしていくというわけではなく、成長してきている市場なのです。

2002年には市場の規模は約1.1兆円でしたが、2014年には約2兆円に達し、12年間で約180%も成長していることがわかります。

この成長の理由として、女性の就業率の上昇と、子どもの減少率を比べたときに女性の就業率の上昇の方がスピードが速いためだと考えられています。女性の就労や社会進出が保育サービス市場の拡大を支えていることがわかりますね。

拡大していく保育サービスの市場の中で、フリーランスの保育士が働く素地というものができあがってきているのです。

子ども・子育て支援新制度の広がり

2015年4月から始まった子ども・子育て支援新制度は、幼児教育や保育、地域の子どもや子育て支援を総合的に推進する制度です。

この制度により保育の必要性の認定や類型別の認定こども園基準、地域型保育事業、公定価格、利用者負担など、これまでの保育制度とは異なる新しい制度が、保育サービス業界に導入されました。

特に、小規模保育事業の広がってきていることに注目です。

小規模保育事業とは

小規模保育事業は地域型保育給付の柱となる事業で、地域の多様な保育ニーズに応えられる事業になっています。

都心部では開設に時間がかからず、待機児童の多い地域へ迅速な対応ができ、新規の参入だけでなく、認可外保育所から小規模保育事業に移行する運営者も増えてきました。

地方においては、へき地保育所の移行先として大きな役割を期待されています。

認可外保育所はこれまでは助成金がない状態で運営をしていましたが、小規模保育事業に移行することで公的な給付金を受け取ることができるようになりました。

その他にも、地域型保育給付には家庭的保育事業や居宅訪問型保育事業、事業所内保育事業があり、コンパクトで機能的に保育をしていく事業が拡大していくことでしょう。

介護や医療の業界では、すでに訪問介護や在宅医療が始まっており、これと同じ動きが保育サービスにも広がってくると考えられています。

地域型保育給付の広がりが保育士の働き方の変化にも関係しており、フリーランスの保育士が増えていくと考えられます。

働き方に対する意識の変化でフリーランスが台頭

保育士の働き方というと、これまでは次のようなものをイメージされるかと思います。

保育士の従来の働き方

①保育園や認定子ども園で・・・

保育士は保育園や認定こども園に勤務している人が、多くの割合を占めています。

その他に、児童相談所や児童福祉施設、学童保育などで働いている人もいます。

②正規職員か非正規職員(パート)として働く

自治体や就労先の園に正規職員や非正規職員として雇用されて勤務することが当たり前でした。

保育士のこれからの働き方

①保育園や認定子ども園で・・・

保育士は保育園や認定こども園に勤務している人が、多くの割合を占めており、これはこれからも大きく変わりづらいと考えられます。

その他に、児童相談所や児童福祉施設、学童保育なども大きく変わることはないでしょう。

②正規職員か非正規職員(パート)の他、新たにフリーランスが出てくる

従来の正規職員と非正規職員(パート)の働き方はこれからも続きます。

そして、それらに加えて新しくフリーランスという働き方が広がってくるでしょう。

2020年2月の時点で、すでにフリーランス保育士が出てきていますが、下記のようなメリットがあるようです。

【フリーランス保育士のメリット】

●時給が高めになる

●園に所属することなく自由に働くことができる

●好きな日数、時間で働くことができる

●自分の裁量で保育することができる

失敗しても保育士資格はそのまま。フリーランスをやめて就職する道も

保育士がフリーランスで働くことの将来性を解説してはいますが、やはりフリーランスがうまくいかない人や、自治体や園に雇用されて働くほうが合っている人もいると思います。

フリーランスで働いてみて、自分には合わないと思ったり、失敗したと思ったら、一度仕切りなおすことも、保育士なら簡単にできますね。

保育士の資格は一生モノだし、これまでのスキルや経験も一生モノです。

失敗しても、一生モノの資格や経験等は消えません。

フリーランス保育士にはデメリットもある

ここまで、フリーランスの保育士の将来性やメリットを解説してきましたが、物事にはメリットだけでなく、もちろんデメリットもあります。

●環境に応じて、求められている保育を的確に把握し、実践しなくてはならない
●個人事業主となり、園の社会保険等の福利厚生がない
●収入が安定するとは言い難い

フリーランスの保育士が出てき始めてはいるが、まだまだ社会に浸透しているとはいえず、依頼する側も依頼される側も手探りでの状態であることは否めないですが、今後のフリーランスの保育士の将来性を考えると、今後の保育士の働き方のひとつとして広がっていくと考えています。

まとめ

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保育者
ほいくなびのプロフィール
保育をしている人を応援するサイトです。これからも、よりよい保育を実践していきたいです♪横浜市に引っ越したことを機に、これまで勤務していた保育園を退職。いまは新たな園で勤務し、バタバタな毎日を過ごしています。転職することは不安もあったけれど、何とか頑張っていますヾ(*´∀`*)ノ 園では7月から始まるプールに向けて、掃除の話しが出てきました。本格的な夏まであと少し!
ほいくなび