0歳児がすごす保育室の環境設定を考える
0歳児にとって、保育園は家庭外での環境で、初めてのことがいっぱいですね。子どもたちが穏やかに育つ環境を整えていくことがとても大切になります。
子どもたちが一日も早く保育園や保育室に慣れるよう、保育者は環境設定のことをきちんと考えていきましょう。
一人ひとりの発達段階に合わせ、子どものペースで活動できる場をつくりましょう
月齢差によって、さまざまな発達段階の子どもが混在する0歳児クラス。自由に体の移動ができない子どもが安心して寝転んで遊べる場を確保したいですね。
活発に動き回れる子に髪を引っ張られたり、上に乗られたりして不安を感じないよう、安全な場の保障が必要です。
また、一人ひとりの生活リズムも違います。月齢差のある子どもたちが、それぞれの発達段階に合わせてすごせる環境づくりのためには、「食べる」「寝る」「あそぶ」「清潔」の4つのゾーンを意識して保育室のレイアウトを考えましょう。
特にベッドのない保育室では、眠くなった子がいつでも静かに眠れる場と、起きている子がきげんよくすごせる快適な場を保つことが大切です。
0歳児の保育室のポイントは、新年度の保育室ではなじみのあるおもちゃを置いたり、保育者がそばにいたり、一人ひとりが安心できる居場所をつくって不安を解消し、落ち着いて生活できる環境になるよう心がけることです。
0歳児の健やかな成長を、促したいですね。
園に慣れてくる夏以降は、保育者から離れて
清潔な環境を保つ
0歳児も排泄の処理は決まった場所でする習慣が大切です。
おむつ交換、着替え、汚物処理、保育者の消毒や手洗いがスムーズな流れでできるように動線を考えましょう。
食べる場
ペースやタイミングが違う個々の子どもに合わせられるよう、食事や授乳のスペースを確保しましょう。
特に授乳は落ち着いて子どもと向き合える環境にしましょう。
寝る場
午前寝をする子など、眠くなった子どもがいつでも安心して眠れるように、午睡のスペースを確保します。
ベッドがない場合、畳の一角をパーテーションで囲うなど工夫しましょう。
あそぶ場
周りの子にじゃまされずに一人あそびを楽しめる場と、保育者と触れ合いあそびや追いかけっこができる、やや広い空間、スロープなどの運動ができる大きな遊具などにコーナーを分けます。つかまり立ち、伝い歩きなど、子どもの発達を促すおもちゃも工夫しましょう。
また、0歳児の目線に合わせておもちゃを置くなど、子どもから保育室がどのように見えるのか、配慮も必要です。