子供の無邪気な答えにくい質問は可愛い?残酷?

hoikunabi

面白いエピソードも!子供からの答えにくい質問にどう答える?

子どもたちはしばしば「ねぇなんで?」「どうして?」と聞いてきます。

中には答えに窮してしまうドキッとするような質問も・・・。どこまで伝えたらよいのでしょう?

どんな言葉を選べばよいでしょう?など、子どもの質問にどう向き合ったらよいのか考えてみましょう。

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その子が何を知りたいのかを大切にして答えます。

子どもに質問をされたら、どんなことでもまじめに答えなければいけない、と思う保育者も多いのではないでしょうか。

子どもの質問はさまざまで、真剣に子どもと向き合うことが必要なケースもありますが、なかには明るくユーモアをもってサラッと答えたほうがいい場合もあります。

「にじは渡れるの?」など、ファンタジーな質問に対しては、「渡ってみたいね。夢の中なら渡れるかな?そんなお話しをつくってみようか」など、ファンタジーなまま返すとよいでしょう。

ファンタジーなお話は、大人も楽しむ余裕をもちつつ、子どもたちと話すことができるとよいですね。

あまり堅苦しく考えず、対応してみてよいのでは。

また、同じ質問でも、年齢や知的な興味の度合いによって、答え方は変わってきます。

保育者は、質問をしてきた子どもが知りたいことは何か、ということを察知して、どう対応するか判断することが大切です。

まず、「どうしてだろうね」「よく気がついたね」と、子どもの気づきに共感し、会話をすることで子どもの考えを引き出していくようにしましょう。

例えば、ふだんから虫に興味を持っていて、いろいろと詳しく知りたい子どもが「かぶと虫のつのはなぜついているの?」と聞いてきたら、図鑑でいっしょに調べ、子どもの興味や関心をさらに広げてあげます。

保育者といっしょに図鑑を見ることで、子どもからの信頼感を得られますし、子どもが自分で図鑑で調べてわかったという充実感も得ることができます。

一方、ふだんから虫にあまり興味はなく、かぶと虫を見て素朴に疑問を感じた子どもには、「闘うために必要なのかもね」と、体のしくみなどについては省略して答えてもよいでしょう。

子どもの「どうして?」に答える、ワンポイントアドバイス

質問をしてきた子どもの年齢や興味、関心などによって答えかたはさまざまですが、質問の種類によって、答え方のポイントがいくつかあります。

コツをみていきましょう。

動物や人間の生死について聞かれたとき

クラスで飼っていたダンゴ虫やカタツムリなどが死んでしまったときに聞かれることがあるかもしれませんね。

「ダンゴ虫やカタツムリも先生も○○ちゃんも、生きているものはいつか死ぬんだよ。ダンゴ虫やカタツムリは小さくて弱いから、つぶさないように気をつけてあげようね。死んだら悲しいものね。命はだいじにしようね」と、生まれてきたものは必ず死を迎えること、それは人間も動物も虫もみんな同じであることを話し、命の大切さを伝えましょう。

また、牛や魚などを殺して人間が食べることについて疑問を持つ子には、「人間も動物もみんな生きていくために必要なものを食べなくてはいけないの。だから欲張らずに食べられる量を『ありがとう』と思って残さず食べようね」と、感謝の気持ちを持って食べることを話すとよいでしょう。

何度も同じことを聞いてくるとき

「何で?」「どうして?」と何度も聞いてくることもありますね。子どもの質問に一度答えたら、子どもはだいたいの場合、「ふ~ん」と納得するものですが、なかには何度も聞いてくる子どももいます。

一度きちんと会話を交わして対応したあとなら、二度目はサラッと受け流しても大丈夫です。

同じ答えを繰り返したり、「園長先生に聞いてみようか」と第三者に振ってみてもよいでしょう。

子どもの「どうして?」に対して、保育者は子どもの気持ちに寄り添いながら臨機応変に疑問や質問に答えることが大切です。

生活シーンでの疑問を聞かれたとき

「どうしてお片づけするの?」など、生活の中での疑問もありますね。

「次に○○するために、その場所をきれいにする」ということをわかってもらいましょう。「これからみんなで楽しいこといっぱいしようと思うんだけど」と、次への期待を持たせてもよいでしょう。

とはいえ、「片付けなさい」と言うのは保育者の一方的な都合なので、遊びに夢中でまだ片付けたくない場合には、時計を見せて「長い針が○にきたら、おしまい」など、一度譲歩してもよいでしょう。

生殖について聞かれたとき

年齢によって言葉を選びながら対応したいですね。

年少児くらいでは、事実を正確に話しても理解できないので、「おかあさんのおなかからだよ」と話すくらいでよいでしょう。

年長児なら、もう少し具体的に話をします。

絵本をいっしょに見ながら、「おしっこが出るところと、うんちが出るところの間に、赤ちゃんが出てくる道があるの。そこから生まれるんだよ」と話をするなどしてもよいでしょう。

いずれにしても、子どもの年齢に合わせて、わかりやすい表現で正しく伝えることが大切です。

保育者の知識で答えられないことを聞かれたとき

答えを知らないときや、自信がないときは、なんと答えたらよいか困ってしまいますね。不安なときは「先生は○○ってきいたけど、どうかな?」「いっしょに調べてみよう」などと、本や図鑑などを子どもといっしょに見て確かめながら、子どもの興味を広げてあげましょう。

「すごいね」」「よく気づいたね」と共感することも大切です。

子どもの障害や容姿について聞かれたとき

股体不自由や知的障害、外見的特徴についての質問には、誠意をもって真剣に答えましょう。

例えば、言葉の発達に遅れがあるAちゃんについて、ほかの子どもから「どうしてAちゃんはお話できないの?」などと質問があった場合、「Aちゃんはじょうずにお話しするのに、もう少し時間がかかりそうなんだ。でも、同じクラスの仲間だから、Aちゃんが困っていたら助けてあげようね」と、AちゃんはAちゃんのペースで成長していることを伝えつつ、同じクラスの一員である、仲間意識を持って見守れるような話をしましょう。

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ほいくなびのプロフィール
保育をしている人を応援するサイトです。これからも、よりよい保育を実践していきたいです♪横浜市に引っ越したことを機に、これまで勤務していた保育園を退職。いまは新たな園で勤務し、バタバタな毎日を過ごしています。転職することは不安もあったけれど、何とか頑張っていますヾ(*´∀`*)ノ 園では7月から始まるプールに向けて、掃除の話しが出てきました。本格的な夏まであと少し!
ほいくなび