保育指針の改定で、保育に国旗や国歌を取り入れるねらいとは?
2017年3月、2018年施行の新しい保育所保育指針が告示されました。
この改定のなかで、国旗や国歌という文言が新たに盛り込まれました。
日本で生活をしているのですから、日本の国旗や国歌に、幼少期から慣れ親しんでおくことは、当然のことですね。
国旗や国歌が保育指針に盛り込まれたことについて、保育現場ではどのように受け止め、保育に取り組んでいけばよいのか、子どもたちにどんな環境を用意していけばよいのか、考えていきたいと思います。
保育に国歌「君が代」を取り入れる
まず、はじめに新しい保育指針に示された国旗や国歌についての文言を確認しておきたいと思います。
保育指針に、国旗や国歌が出てくるのは第2章の「3歳以上」の中の五領域のひとつ、「環境」のところです。
まず「内容」に、
⑥日常生活の中で、我が国や地域社会における様々な文化や伝統に親しむ。
という新しい項目が追加されました。
さらに、最後の項目は、
⑫保育所内外の行事において国旗に親しむ。
となっています。
この⑫の文言は、「近隣の生活に興味や関心を持ち、保育所内外の行事などに喜んで参加する」となっていましたが、今回初めて「国旗に親しむ」という文言にさし差し替わりました。
そして、続く「内容の取扱い」には、
④文化や伝統に親しむ際には、正月や節句などわが国の伝統的な行事、国家、唱歌、わらべうたや我が国の伝統的な遊びに親しんだり、異なる文化に触れる活動に親しんだりすることを通じて、社会とのつながりの意識や国際理解の意識の芽生えなどが養われるようにすること。
とあります。こちらも、今回の改定で新たに追加された項目です。
日本の国歌や唱歌、わらべうたを保育に取り入れて、子どもが日本の歌に親しみをもてるように取り組んでいきたいですね。
幼児期に愛国心を育むことは世界共通
幼児期に愛国心を育むことは世界共通のことです。
日本の保育園で国家や国旗への接点をもつことで、日本人としての意識や、日本の文化への理解を育むことができるとよいですね。