もう疲れない!発達障害の子供を理解するヒント
発達障害のある子どもが抱えるコミュニケーションの問題について
障害の特性ゆえに生じる人とのかかわりの困難さ
発達障害のある子どものなかには、
例えば、
また、注意欠陥多動性障害の子の場合、不注意・多動性・
人とかかわる力が「ない」のではありません。その子なりの「育ち」があります
その特性として、
しかし、
同様に、
発達障害のある子は、
幼少期から周囲のおとなが、
「うまく関われた」という成功体験が持てる援助を
人とかかわる力、いわゆる社会性は、
例えば、発達障害のある5歳児が、
3歳児に対してそうするように、
このように、子どもの発達段階を理解した援助をし、
障害のある子どもの社会性の発達
発達障害のある子どもが抱えるコミュニケーションの問題について
発達障害のある子にみられる、社会性の発達
新生児~はいはい期
一般的な発達のようす
抱っこをすると泣き止む、きげんがよくなる
人の顔をじっと見つめる
話しかけたり、あやしたりすると反応して喜ぶ
なん語が出る
人見知りをする
「だめ」という言葉に反応する
発達障害のある子に見られるようす
ぐずったときに、抱っこをしても泣き止まない
抱っこをしても体を反り返らすなど抱きにくい
泣いたり、ぐずったりすることがほとんどなく、
ことが多い
はいはい期~1歳代
一般的な発達のようす
呼ぶと振り向く
母親の姿が見えないとなく、後追いが盛んになる
同じ年齢の赤ちゃんに関心を示す
おとなのまねをする
指をさして、ほしいものなどを示す
「わんわんどれ?」と聞かれると指さしする
発達障害のある子にみられるようす
声をかけても振り向かない
母親がそばにいなくても平気
母親が離れて自分勝手に動き回る
言葉がでない
やり取りの言葉より先に、
2歳代
一般的な発達のようす
言葉での感情表現が豊かになる
ほかの子どもを意識しはじめる
短い時間なら子どもどうしで遊べるようになる
発達障害のある子にみられるようす
非常にマイペースである
自他の物の区別がつきにくい
言葉の遅れが目立つ
友だちを叩くなど、トラブルが多い
3歳代
一般的な発達のようす
仲間意識が出てくる
言葉が飛躍的に多くなる
ごっこ遊びで、友だちと言葉のやり取りができる
発達障害のある子にみられるようす
自分の気持ちを伝える言葉が少ない
友だちと遊べず、ひとりあそびが多い
大人の制止をきかず、自分勝手に動き回る
4~5歳代
一般的な発達のようす
気の合う友だちと遊ぶようになる
ルールに従って遊べるようになる
共感の心が育つ
けんかでは、手がでることが減り、言葉での言い争いが増える
発達障害のある子に見られるようす
相手の気持ちが分からず、トラブルになりやすい
遊びのルールを理解できない
感情の抑制ができず、衝動的な行動や乱暴な行為が目立つ