チーム保育の良いところと悪いところを理解しましょう
1つのクラスを複数の保育者が担任をする複数担任制を取り入れたり、クラスに分けるという考え方をしないで全員の園児を職員全員で保育をしている園があります。
このように1人の保育者が園児の集団を指導するのではなく、複数の保育者がそれぞれの力を合わせ、共同で子どもの集団の保育を行っている状況をチーム保育と呼ぶことがあります。
チーム保育で保育者に求められること
チーム保育は、保育者は1人で子どもの集団をみるわけではありません。
複数の保育者が共同して子どもの集団を保育していくわけです。
保育の計画や実践、評価など子どもの理解や保育のあり方等の方向性といった保育をしていく上で、保育者に求められることには何があるのでしょうか?
柔軟にものごとを考えていくこと
チーム保育では、子どもの集団の大きさや編成の方法、計画の立て方などを1人の保育者が考えるのではなく、複数の保育者が園の保育について話し合いを行い、相互の連携を取りながら協力をして取り進めていくことが求められます。
そのために柔軟な考えでものごとを考えていくことが大切になってきます。
複数の保育者の視点での子どもや保育に対する理解をすることがチーム保育を成功させるカギとなります。
保育者としての自立
複数の保育者が共同で子どもの集団を保育していくことは、複数の支店での子どもや保育に対する理解が可能となることですが、保育者の連携がうまくいっていない状況では、責任の所在があいまいになり、注意していないと見落としてしまうことが出てくることがあります。
それぞれの保育者1人1人が責任をもって保育に取り組み、自立した保育者となることが大切です。
そのうえで、チーム保育の一員として自由に協議し合えるようになるといいですね。
チーム保育のメリット
チーム保育のメリットとして挙げられることとして、複数の保育者の視点から、子どもの集団をみることができることがあります。
1人の子どもに対して、より良い保育に取り組めるようにしていきましょう。
また、チーム保育のメリットとして、子どもの事故を防ぐという意味でも、複数の保育者の「目」があることはメリットといえます。
子どもたちの動きを1人の保育者でみるよりも、複数の保育者が協力することでヒヤリハットの事例を防ぐことができるでしょう。
チーム保育のデメリット
複数の保育者が共同で保育をするので、保育に対する取り組みがバラバラになってしまう恐れがあります。
保育者はそれぞれ保育に対する考えをもっているので、ときには保育者の意見がぶつかることもあるでしょう。
しかし、そういうことで保育者同士の調和がとれなくなることも考えられます。
保育者の不調和は子どもにとって良くないことなので、避けなければなりません。