うそをつく子どもは病気や障害?子どもの心理と対応

hoikunabi

うそをつく子どもは病気や障害?子どもの心理と対応

うそは決してよいこととは言えません。しかし、子どものうそをすべて頭ごなしにしかるのは考えものですね。うそをついた背景に、子どものどんな気持ちがあるのかを考えて適切な対応をしたいものです。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

頭ごなしにしからず、うその「質」を見極めてかかわりましょう。

「うそつきはどろぼうのはじまり」と言われるように、うそをつくのは道徳的にも決してよいとはされていません。しかし、幼い子どものうその多くは、本人が自覚しているうそではなく、発達上のさまざまな未熟さゆえにうそになってしまうことがほとんどです。幼い子どもは、まだ自分の頭の中で考えていることと実際に起きたことの区別がはっきりついていません。そのため、行ってもいない遊園地に「行った」と言ったり、以っていないおもちゃを「持っている」と言ったりすることもあります。また、自分の行動や経験をすべて記憶しきれないので、言っていることのつじつまが合わないなど、大人からするとうそをついているように見えることもあります。このようなうそをしかっても、本人にうそをついたという自覚がないので、子どもを混乱に追い込むだけの場合もあります。事実と違うことを言っていても、道徳に反するうそなのか、子どもならではの未熟さから生じるうそなのかを見極めて、適切な対
応を取りましょう。

空想と現実の区別がつかないことがうその原因かも?

幼児期の子どもは、想像力がとても豊かです。しかし、その一方で、精神構造の未熟さから、想像や願望と現実がごちゃまぜになってしまうことがあります。ですから、「こうだったらいいな」「こんなことをしたいな」という思いが強いと、それが実現したことのように感じ、まるで本当にあったことのように口にしてしまうことがあります。このような場合は、子どものうそを否定したりしかったりせず。子どもの空想を受け止めてあげましょう。このようなうそは意図的なものではなく、もちろん悪意のあるものでもありません。「そうなの、よかったね」などと共感しながら、さらっと受け流しましょう。「それはうそだね」と頭ごなしに否定したり、「うそはだめ」としかったりする必要はありません。ときには、話にのって、子どもの空想の世界を一緒にたのしむのもいいでしょう。共感することで、保育者と子どもの距離が縮まったり、子どもの空想がさらに広がって、ごっこあそびに発展したりすることもあります。

張り合う気持ちが高じて、事実ではない話になってしまうことも。

大人からすると、「そんなことで?」と言いたくなるような小さなことで、子どもはよく友達と張り合います。これは「自分だって・・・」と周囲に認められたい、ほめられたいという気持ちの表れでもあります。張り合っているうちに、話がエスカレートして、うその話になってしまうことも少なくありません。このような場合は、意地の張り合いに終止符を打てるよう、話題を変えられるようにサポートしてみましょう。最初は「わたしも」「ぼくも」という共通点が嬉しくて、楽しく話をしているのに、次第に数比べや大きさ比べになり、競争になってしまうことが子どもにはよくあります。お互いに引くに引けない意地の張り合いになっているので、適当なところで保育者が「ふたりともたくさん持っていてすごいね、先生はね・・・」などと話題を変えられるように助け舟を出しましょう。なかには、注目してほしくて、気を引くための作り話をする子どももいます。あまりに回数が多いときは、裏に寂しさが潜んでイいるのかもしれません。そんなときは、話をよく聞き、よいところを積極的にほめるなどして、心を満たせる関わりを心がけてみましょう。

「しかられたくない」という自己防衛の思いが、うその原動力になることも。

善悪の判断がつくようになると、自分が悪いことをしたという自覚もでてくるようになります。。そのため、「本当のことを言ったらしかられる」ととっさに言い逃れや責任転嫁のうそをつくことがよくあります。3歳くらいでは「やってない」「知らない」の一点張りですが、年齢が上がると、さらにうその状況や理由を説明して、巧み
な言い訳をするようになります。このような場合は、うそをついたことを責めず、本当のことを言いやすい状況に導けるとよいですね。悪いことをしたのに、「やっていない」とうどをつくことは、もちろんよこおうないことです。しかし、子どもも自分のうそに対して罪悪感を抱いているので、「なんで正直に言わないの?」と責めては、子どもは本当のことを言うタイミングをなくしてしまいます。「正直に言ってくれないと、先生は悲しいな」「ごめんなさい、と言えるようになるといいね」というスタンスで子どもに接しましょう。ただ、本当のことを言わせようと、長時間、問いただすのは考え物です。少し時間をあけたり、周囲の子から離したりして、本当のことを言いやすくする計らいも大切です。

日ごろから、「うそをついていい子になるより、本当のことを素直に話してくれるほうが嬉しい」ということを伝えていくとよいですね。素直に謝れたときは、「言ってくれてよかった」と、たくさんほめましょう。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
2歳児 3歳児 4歳児
ほいくなびのプロフィール
保育をしている人を応援するサイトです。これからも、よりよい保育を実践していきたいです♪横浜市に引っ越したことを機に、これまで勤務していた保育園を退職。いまは新たな園で勤務し、バタバタな毎日を過ごしています。転職することは不安もあったけれど、何とか頑張っていますヾ(*´∀`*)ノ 園では7月から始まるプールに向けて、掃除の話しが出てきました。本格的な夏まであと少し!
ほいくなび