片付けられない子供は保育者と一緒に取り組む
片づけは、子どもに身につけさせたい習慣のひとつですね。
子どもが楽しく取り組めるよう、保育者はどう支援していけばよいのか、考えてみましょう。
まずは、保育者が片づける姿を子どもに見せることから始める
園生活のなかでは、保育の流れのなかで、ひとつの活動が終わるとみんなで片づけをしますね。
そして、元の状態に戻してから、次の活動に取り組みます。
片づけとは、「次の活動に移るための取り組み」でもあります。
保育者は、普段から「これからお茶を飲むから、その前にお片づけしようね」などと声をかけ、片づけを習慣化させることが大切です。
まだ自分で片づけることができない0歳児のころから、片づけるたびに毎回声をかけ、保育者が片づける姿をみせましょう。
子どもがある程度、保育者の話を理解できるようになり、おもちゃをかごや袋から出したり入れたりすることに興味を持ち始めたら、片づけをうながす目安といえます。
子どもがあそびの中で自然に片づけが身につくよう働きかけをしていきましょう。子どもが自分で片づけをしやすい環境を整えておくというのもよいでしょう。
子どもが片づけやすい環境を整える
保育者が環境を整え、配慮することで、子どもたちはスムーズに片づけをすることができます。
おもちゃを出し過ぎない
あそぶときは、ある程度コーナーを区切り、おもちゃが交ざらないようにします。
おもちゃの数や量が増えてきたら一箇所にまとめ、つかっていないおもちゃはさりげなく保育者が片づけましょう。
「ひとつ片づけたら、ひとつ出す」を基本とし、別のおもちゃであそびたくなったら、「こっちは片づけようね」と、いまあそんでいるおもちゃを片づけるように声をかけます。
片づけるところをわかりやすく
積み木などをしまう箱には、それぞれ入れるおもちゃのイラストと名前を貼っておきます。
さらに、箱ごとに色を変えておくと、よりわかりやすいでしょう。
また、保育者が役割分担をし、衣服をたたむ、ブロックを片づけるなど、それぞれのコーナーで子どもを見守り、声をかけながら片づけるとスムーズです。
片づけやすい数、量に
ブロックを箱ごと出すと、部屋中に産卵して片づけが大変になってしまいます。
あらかじめ、出す数や量を減らしたり、しまう前に保育者が少し片づけておきましょう。
子どもの集中力が続く時間内で片づけられるように、おもちゃの数や量を調整することが大切です。