社会福祉協議会とは?保育者との関わりは?
社会福祉協議会は、社会福祉法に基づき、すべての都道府県や市区町村に設置されている機関です。
社会福祉協議会を略して「社協」と呼ばれているのを聞いたことがあるのではないでしょうか?
自治体によっては、都道府県や市区町村の役所と同じ敷地内にあったり、また、役所の近隣にある等、役所との結びつきが強い組織でもあります。
社会福祉協議会は利用者を直接的に支援する組織ではなく、主に地域福祉の増進を図ることを目的としています。
地域の福祉に関する様々な活動を行っている非営利の組織で、社会福祉協議会の職員の他にも、地域住民や社会福祉の関係者によって事業が成り立っています。
社会福祉協議会は都道府県や市町村ごとに設置されているものの、活動の内容はそれぞれの地域の実情に合わせており、社会福祉協議会ごとに取り組んでいる事業に違いがあることも知っておくとよいでしょう。
社会福祉協議会の種類
社会福祉協議会は全国社会福祉協議会、都道府県社会福祉協議会、市町村社会福祉協議会の三層の構造をもっています。
この社会福祉協議会の三層構造は社会福祉法によって定められているもので、地域福祉に関する対応を重層的に相互に連携をしながら、地域への支援を行っているのです。
市町村社会福祉協議会
市町村社会福祉協議会は、地域の住民にもっとも身近で活動をしている社会福祉協議会です。
高齢者や障害者の在宅生活を支援するために訪問介護や配色サービスをはじめ、さまざまな福祉サービスを行っています。
また、地域のボランティアと協力し、乳幼児の子育てをする保護者と子どもが集える「子育てひろば」などのサロン活動を進めているところもあります。
子育て支援のほかにも、小中学校や高等学校における福祉教育の支援や地域の福祉活動の拠点としての役割を果たしているところもあります。
都道府県社会福祉協議会
市町村社会福祉協議会よりも広域での地域福祉の充実を目指した活動を行っている組織です。
認知症や知的障害、精神障害等によって判断能力が不十分な人々を対象に福祉サービスの利用援助や日常的な金銭の管理等を行う日常生活自立支援事業を市町村社会福祉協議会と連携して実施しています。
全国社会福祉協議会
都道府県社会福祉協議会の連合体として設置されており、日本の社会福祉の増進に努めています。
また、福祉分野の国際交流など、諸外国への社会福祉の支援も行っています。