ストレス症状やサインに気づいて、子供のストレス解消法を考える。

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ストレスケアの対応のポイントとは

子どものストレスの原因になりやすい事柄を5つ取り上げました。

原因ごとに配慮したい視点や具体的な対応のポイントについてご紹介します。

友だち関係が原因の場合

3~4歳になると、しだいに特定の友だちと仲良くしたいという気持ちが芽生えてきます。

しかし、これは相手の思いもあることなので、「○○ちゃんとあそびたかったのに、あそんでもらえなかった」というすれ違いもあり、つねに満たされるとは限りません。

友だちへの執着が強く、好きな子と思うように遊べないことが続くと、登園渋りや夜泣き、頻尿などのストレス症状が表れる子もいます。

保育者が仲介して、いっしょにあそべる場をつくるのもよいですが、それでもうまくいかない場合もあります。

そのようなときは、子どもが気持ちを切り替えられる援助をすることも必要です。その子が好きな遊びを介して、特定の子以外の友だちとも交流できる場をつくるなど、他の友だちにも目が向くようなかかわりをしましょう。

行事のプレッシャー

大きな園行事の前には、本番に向けた過度の緊張やプレッシャー、練習のために自由あそびの時間が減ることなどが原因となって、ストレス症状が表れる子もいます。

このようなストレスがみられたときは、内容や課題が子どもの実態に即したものかを、まずは見直してみましょう。

また、子どもが楽しくとりくめるよう、テーマや練習方法を見直すことも大切です。保育者に力が入りすぎて、指導にゆとりがなくなったり、厳しくなったりすることがストレスの原因になったりすることがストレスの原因になることもあります。行事だからと特別なことをさせるのではなく、ふだんの保育の流れのなかで無理なく取り組める設定をだいじにしましょう。

母親の妊娠や出産

下に弟や妹が生まれると、嬉しさもある反面、赤ちゃんに母親にとられた気分になって情緒が不安定になる子もいます。

なかには「「弟(妹)ができた!」と張り切っていても、「自分はお兄ちゃんだから」と、家では寂しさを我慢していい子にふるまっている場合もあります。

本人の自覚のあるなしに関わらず、弟や妹の誕生は子どもにとって大きなできごとです。

家で母親にかまってもらえない分、園でいつも以上に甘えたり、気を引こうとしたりする行為が目立つようになることもあります。

そんなときは、多少のわがままは大目にみる、スキンシップを多く取る、話をよく聞く、「○○くんだけだよ」といった特別感のあるかかわりをもつなど、家でがんばっている分、園では、子どもが気持ちを解放してすごせることを第一に考えて接しましょう。

小学校受験

小学校受験をめざしている子は、塾通いなどで勉強に費やしている時間も多く、心身ともに拾うがたまりやすいものです。

特に受験が近づく年長の夏休み明けごろからは、登園してもぼんやりとしている、イライラしたようすで言動が荒れてくるなど、そのストレスが顕著になる子も少なくありません。

子どもには、家庭で頑張っている分、園では「△△しなさい」「△△しちゃ、だめ」という言葉は控え、自由にふるまえる時間を確保してあげられるとよいですね。

また、外で思いっきり体を動かしてあそべる時間を設けることも大切です。加えて、受験に熱心な保護者の子どもほど、受験によるストレスあたまりやすいようです。

子どもの成長や、園で起きたほほえましいエピソードをさりげなく伝えて、保護者がほっと肩の力を抜ける場を設けることも大切です。

親の不仲や離婚

本来、家庭は子どもはいちばん安心できる場所のはずですが、親の不仲や離婚の問題がある家庭では、子どもはつねに不安や緊張を抱えてすごさなければならず、心を休めることができません。

家庭の問題に、園は容易に介入できないので、保育者がそのストレスを根本的に取り除くことは難しいですが、園の立場からできる「「心のケア」という視点で、子どもをささえていくことは可能です。

園にいるあいだは、少しでも子どもが安心してすごせるように配慮しましょう。担任だけではなく、全職員が声をかけ、目をかけて温かく接することが大切です。

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保護者支援 教育心理学
ほいくなびのプロフィール
保育をしている人を応援するサイトです。これからも、よりよい保育を実践していきたいです♪横浜市に引っ越したことを機に、これまで勤務していた保育園を退職。いまは新たな園で勤務し、バタバタな毎日を過ごしています。転職することは不安もあったけれど、何とか頑張っていますヾ(*´∀`*)ノ 園では7月から始まるプールに向けて、掃除の話しが出てきました。本格的な夏まであと少し!
ほいくなび